先日、共訳で字幕を書いた映画を観に行った。
やや見えづらい前方の席は、すかすかだったが、
中ごろから後ろの席は埋まっている。
これだけの人々と、この映画の橋渡しをするんだなと思うと緊張した。
翻訳の質がいいからといって原作がそれ以上に良くなるわけではない。
でも、翻訳は完成された原作を最後に殺すことができるものだ。
映画が終わり、一瞬画面が黒くなり、クレジットが流れ始める。
すると、会場から拍手が沸いて、びっくりした。
映画、楽しかったんだな、
伝わったんだなと思うと、うれしかった。
翻訳は地味な仕事である。
でも、いいなと じわじわ思った。
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