翻訳学校の近くの喫茶店で
サンドイッチを食べていた。
私の隣の席は、空いている。
その向こうに、女性2人が座った。
彼女らの会話が聞こえてくる。
トライアルの話などをしていた。
どうも同じ学校に通っているらしい。
そして、トライアルにはまだ合格していない。
年は30歳前後かな。
トライアルや学校の課題は
空き時間を費やして翻訳をする。
これが仕事だったらいいけどね
結局「課題」でしかない、などと話している。
その気持ちすごく分かるわ。
それに、合格しても
すっごい時間かけて、『これだけ?』って金額だし
そりゃ好きでやってるけど、現実問題として
食べていけないよね、という。
それは、私も不安である。
貧乏には慣れている方ではあるが。
そして、1人が言った。
「30過ぎても、仕事につながらなかったらー、
わたし、やめちゃうかもー。だって、むなしいもん」
「うんー、そうだよねー」
おお、そうかい。やめてまえ。
私は、30過ぎてから、始めているんですが…
そして、相変わらず先は見えずにいる。
サンドイッチを食べながら、ぼんやり考えていた。
でも仕方がない。
霊媒師じゃないんだし、凡人に先は見えないものである。
0 件のコメント:
コメントを投稿