2012年9月11日火曜日

どうせ見えない

翻訳学校の近くの喫茶店で
サンドイッチを食べていた。
私の隣の席は、空いている。
その向こうに、女性2人が座った。

彼女らの会話が聞こえてくる。
トライアルの話などをしていた。
どうも同じ学校に通っているらしい。
そして、トライアルにはまだ合格していない。
年は30歳前後かな。

トライアルや学校の課題は
空き時間を費やして翻訳をする。
これが仕事だったらいいけどね
結局「課題」でしかない、などと話している。

その気持ちすごく分かるわ。

それに、合格しても
すっごい時間かけて、『これだけ?』って金額だし
そりゃ好きでやってるけど、現実問題として
食べていけないよね、という。

それは、私も不安である。
貧乏には慣れている方ではあるが。

そして、1人が言った。

「30過ぎても、仕事につながらなかったらー、
わたし、やめちゃうかもー。だって、むなしいもん」
「うんー、そうだよねー」

おお、そうかい。やめてまえ。

私は、30過ぎてから、始めているんですが…
そして、相変わらず先は見えずにいる。

サンドイッチを食べながら、ぼんやり考えていた。

でも仕方がない。
霊媒師じゃないんだし、凡人に先は見えないものである。


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