2009年8月2日日曜日

10: 2次面接

とある日曜日。
東京は久々にからりと晴れ、強い日が差していた。

翻訳会社の2次試験を受けるべく、家を出た。

暑さからか緊張からか、ノドが乾く。
少し早くついたので、駅で買ったポカリスエットをゴクリ。
そして、日陰で深呼吸。


1時からのアポ。チャイムを押した。
部屋に通されると、まだ前の人が面接をしていたが、
もう終わりかけの様子だった。

社長と、面接を受けていた女性が出てきたので、振り返って「こんにちは」と挨拶をした。
声を出すと少し緊張もほぐれる気がする。
二人とも挨拶を返してくれ、彼女は帰った。

どうぞ、と言われ部屋に入る。

面接らしい面接ではなかった。
職務経歴を説明することもなく、
退職理由も聞かれることも無かった。

90名の書類のうち、16名にトライアルを受けさせ、
4名の面接をするという。
そして、2名を採用する。

条件を提示される。

6ヶ月間はアルバイト。
時給1150円
交通費支給
社会保険無
土日祝休み

当初、1名取るだけの予定だったらしいが、
一人年末から産休に入るらしく、2名採用するという。

ううう、2%の狭き門。
待遇の悪さは致し方なかろう。

最初の6ヶ月間がバイトなのは、試用期間がどうしてもほしいのだと言う。
これまで、何人もクビにしてきた、と社長が言う。

今回の募集も、クビにしたからだと言う。
態度が悪い、出来が悪い、常識がない、など。
特に帰国子女に偉そうなヤツが多い、出来ないくせに!と怒っていた。

誤訳が多いのもクビ、という。
たしかに、誤訳は致命的だな。気をつけよう。

彼は、できない人は、ばっさりクビにし、
稼ぐ人の報酬はきちんと上げるのが

ポリシーのようである。

至極当たり前にも聞こえるが、そんなにクビが続出って!
私、やっていけるだろうか。。。

終始、和やかな雰囲気ではあった。
しかし、あまり自分をアピールできず、
また、質問にうまく返せなかったことを反省してると
自信がない。

結果は月か火曜には、という。
落ち着かない。
返事が来るまで。


つづく

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