制作会社で字幕翻訳のチェッカーを募集していたので
応募した、のつづき。
履歴書と職務経歴書をメールすると
2日ほどで面接したいと連絡が来た。
その会社はウェブサイトは会社概要の1ページしかないし
関連する情報が全く見つけられなかった。
会って確かめるしかない。
私は年休を取り、面接に向かった。
古臭いビルだった。
1階は居酒屋でエレベーターホールは暗い。
日陰で怪しく、空気の澱んだ雰囲気。
嫌いじゃないなと思った。
朝日の差すガラスカーテンウォールの高層ビルに
綺麗な格好をした人々が吸い込まれていく雰囲気は
背伸びしているみたいでちょっと疲れる。
エレベーターが開く。
目の前の部屋の扉が開いていた。
何だ?この会社、と思った。
その隣に、私が受ける会社の名の記したドアがあった。
ノックすると、
「あー、そっちじゃない、こっち、こっち」
と後ろから男性の声がした。
振り返ると、スーツの男性が
開けっ放しの部屋の入口で手招きしている。
6人掛けの打ち合わせテーブルがあり
席につく。
先方は3人だった。
0 件のコメント:
コメントを投稿