映画監督アキ・カウリスマキの映画は
わっはっはと笑うというより
むふふと静かにこみ上げてくる笑いのコメディーである。
登場人物は全員、苦虫を噛んだような、しかめっ面の大真面目。
それがどうも滑稽で可笑しい。
軽いジャブなのに、なぜかノックアウトされるような気分になる。
劇中の人物は笑わないし、冗談も言わない。
そもそもセリフが少ない。下ネタもない。
それで人を笑わせるのだからすごい。
カウリスマキ映画の特徴を3つ上げるとしたら…
カウリスマキ映画の特徴を3つ上げるとしたら…
(1)貧しい食事
しかも、まずそう。彼の映画の登場人物は庶民なのだが、
それにしても貧乏である。
日本におけるフィンランドのイメージと言えば、
「スタイリッシュで、センスがよくって、いい暮らし」だろうか。
それらをぶち壊しにする貧しさである。
バゲットなんて、カチカチに硬くて
それにしても貧乏である。
日本におけるフィンランドのイメージと言えば、
「スタイリッシュで、センスがよくって、いい暮らし」だろうか。
それらをぶち壊しにする貧しさである。
バゲットなんて、カチカチに硬くて
いつも力いっぱい、引きちぎっている。
ナイフで切ってもなかなか切れない。
(2)唐突なストーリー
話が早い。トントン拍子で物語が進む。
でも、「そんなアホな~」という展開って
(3)きれいな色
無表情の役者とは対照的に、画面の色はとても鮮やかでロマンチック。
ターゴイズブルーの壁に立つ男性。
カウリスマキ節が全開のシーン。![]() |
『ポルトガル、ここに誕生す』
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