制作会社の面接に来た、の続き。
まず初めに先方は私の職務経歴書が分かりやすいと褒めてくれた。
SSTを使える人で、ここまで書いてくれる人は
中々いないと言う。
1枚目には、職歴とそれぞれの期間、3行づつの業務内容、資格、使えるソフトを書いた。
2枚目には、学校のコース修了年月と
これまでの映画祭など翻訳のリスト、志望理由が書いてある。
テンプレートのような職務経歴書だと思うのだが
かえってそれがよかったのかもしれない。
先方は前向きだった。
好意的過ぎて恐縮した。
「色んな職場を経験されていらっしゃる」
転職回数の多さをこんなにポジティブにとられたのは初めてである。
大抵は離職理由などを追及されて、
尋問されているような気持ちになったものだった。
「吹き替えまでされるというのは、これは相当ですね」
いや、あの、それは、授業で吹き替えの授業があっただけで、
あの学校の出身の人はみんなやってます。
学校のコース内容に、「字幕、VO、吹き替え」と書いていた。
「もうプロの翻訳家として、やっていらっしゃるんですね」
いえ、いえ、そんな大げさな。
尺は長くて25分だし、報酬を頂く案件もあったけれど
ボランティアを含めても
数えるほどしか受注していませんよ。
チェックをやってもらおうと思っていたけど
翻訳も頼めるなら、それでもいいね、と先方。
それは、うれしいな。
和やかな面接だった。
私の反応を見るために
こんなに友好的なのだろうか、とさえ思った。