http://unhcr.refugeefilm.org/start/
難民や国内避難民、無国籍者などをテーマにした映画を上映する映画祭である。
今年は9月28日(土)から10月6日(日)に行われる。
まだ素材の詳細は分からない。
今のうちに、難民や国籍に関する資料を読んでおこうと思い
この本を手に取った。
「無国籍」陳 天璽著
著者は、台湾から横浜に来た両親の元に生まれた。
日本は、中国との国交を正常化したのと引き換えに台湾と国交を絶った。
その時に、著者の家族は国籍の選択を迫られる。
日本か中華人民共和国か。
彼らは、「無国籍」を選んだ。
この本は、無国籍者として生きた著者の半生の記録である。
就学や就職の際、「国籍」に足を引っ張られっる。
著者は悩みながらも困難に立ち向かい、
人生を切り開いていく。
興味をそそる内容だった。
明快な文章であり、するすると頭に入っていく。
人権や国籍をテーマにしたり
政治に翻弄され、法律の狭間に取り残された人に
焦点を当てると、暗い内容になりがちだ。
ところが、陰鬱な空気を感じない。
それは彼女がいつも前を向いているからかもしれない。
この講演会のスピーチは書籍をコンパクトにまとめた内容になっている。
http://www.taminzoku.com/news/kouen/kou0406_chin.html