2013年6月23日日曜日

フルーツバスケット!

東京国際レズビアン&ゲイ映画祭が、今年は7月だったとは知らなかった。

昨年、一昨年と秋だったので、今年も9月あたりかなと思っていた。
逆算すると、7月あたりに字幕制作メンバーの募集があるのでは?と待っていたのに。。。

映画祭のメンバーは、都度トライアルで募っていた。
しかし、今年はそれがなかった。
登録している翻訳者が多くて、飽和状態なのかなと思う。

これは、私が通った学校だけの話だ。
業界全体としては、どうだかわからない。
まあ、景気がよいという話は聞かないが。

2010年以前は、トライアルの合格者は毎回2、3人だったように思う。
ここ2、3年で、急に人数が増えた。
2010-2011年は5,6人になり、2012年あたりから毎回10人くらいが合格していると思う。
 
今の登録翻訳者の増加と同じ伸び率で仕事が増えていく、あるいは、
翻訳者がバタバタと倒れるなどして、人手不足にならない限り
シモジモの私のところまで仕事は回ってこない。

「フルーツバスケット」というゲームがある。
「今日、歯を磨かなかった人!」と言われたら、
当てはまる人は、席を立ち、他に空いている椅子に座るゲーム。

私は、傍から、ただその様子を見ているだけのように思う。
参加できずに。

このゲームの中で掛け声を発する人が、「フルーツバスケット!」と言えば、
全員が席を移動しなくてはならない。

今の翻訳のセンターでも、この「フルーツバスケット!」の大移動が起きればよいのに。
その混乱の隙に、こっそり紛れてゲームに参加するしかないような気がする。

このまま自分が「塩漬け」になっていくのが怖い。

2013年6月22日土曜日

3つの条件

 「ガロ編集長」(長井勝一著)に、こんなくだりがある。
毛沢東だったかが、いい仕事をする条件として、若くて、無名で、貧しいことというのを挙げていたと思う
34歳の私が、若いかと言うと、どうなのかな?
翻訳者は企業のように定年がないので、若い方と言えば、そうかな。

「若さ」は微妙だとしても、
「無名」と「貧乏」には自信があります!
胸を張って言うことではないが…

一生「無名」でも構わないが、「貧乏」とはいい加減、手を切りたい。
でも、たぶん、この先もずっと付き合っていくんだろうなと思う。

2013年6月19日水曜日

耳を鍛えよう

先日、日本の会社に応募した。
レジュメを送付した後、いくつか質問に答えた。

考えさせてくれと返事がきたと思ったら、
最終的には「トライアルの対象外」だと言われた。
理由は、平日に勤務しているから、らしい。
(そんなら、最初から募集要項に書けばよいのに!)

「映像翻訳者の1年~3年目まで」と
募集があったので送ったのだけれど
実際には、すべての素材にスクリプトがなく
放送通訳あるいは同時通訳のような瞬発力を求めている感じだった。
そもそも、私など場違いであった。

スクリプトがなくても、どんどん訳せるような映像翻訳者。。。
あと、何年かかるん?
というか、手が届くん?
自分とは程遠くて、気が滅入る。

ここ数か月は、
スクリプトがない場合の練習をしよう。

2013年6月15日土曜日

また、応募した

映像翻訳者の募集を見つけたので、また応募した。
今度は日本の事務所である。

「ウェブサイトのフォームから送信すること」と、あった。
経歴のボックスには制限文字数がある。

明らかに、記載の文字数以内なのに、
なぜか「文字数がオーバー」と警告がでてすすめない。
結局200文字くらいしか、送信できないシステム。
大丈夫かな、ここ…
まあ、トライアル次第、原稿で語れということだろう。
 
受けさせてくれたらいいなあ。

2013年6月13日木曜日

応募した

ウェブサイトから2件応募した。

1つは漫画の英日翻訳。
依頼者の拠点が上海であり、
英語から日本語にしてほしいことは分かっている。

でも、発注者は、会社なのか、個人なのか、
漫画は何についてなのか、何ワードあるのか、すべて不明。

もう1つはアニメーションの日本語のレビューと、
100ワードくらいの翻訳。
ユトリヒトにあるオランダの会社。

いろいろ不透明だけど、まあ、いっか。
とりあえず、やってみよう!

ネットで応募して、仕事を受注する場合、
先方は、レジュメを見て決めてしまって、
「ほな、頼んます」って、メールがくるのだろうか。
スカイプとかで面接するのかな。

どうなるかな。わくわく。

2013年6月9日日曜日

解けない

先日、韓国の会社が字幕翻訳者を募集しているのを見かけた。
若干、胡散臭い求人サイトだったので、やや不安だったが、
記載事項を書いてメールをした。

メールはエラーで戻ってきた。
サーバーが存在しないという。
久しぶりに応募できる仕事を見つけたと思ったら、これだ。

翻訳会社に応募するためは経験が必要で
その経験を得るための仕事は得られない。

未知数が多すぎて求められない方程式みたいだな。

2013年6月7日金曜日

うんこに悩まされる

便秘の話ではない。

職場でのこと。
ある日、はす向かいにいるアメリカ人が、こうつぶやいた。

“Crap!”

PCの作業中に何かがあったらしかった。
その時ふと、去年悩まされた字幕のことを思い出した。

私が担当した個所に、まさにその
"Crap!"というセリフがあった。

女「あなたのお父さんってどんな人?」
男(携帯電話見ながら)「Crap! (間)姉さんは遅れるって」

Crapは、まあ、その、「うんこ」である。
「何だよ、チクショー!」的な感嘆詞。
制限文字数は3文字。

話者は、若い男性である。
かわいい弟の雰囲気と
その口調からも、「クソ」では、強すぎて浮いてしまう。

私は、捨て台詞のつもりで
「何だよ」
とした。

しかし、映像にのせると、前からの流れで、
話しかける女に対して、「何だよ」と答えているようで、
独り言に見えない。
「何だって?」としてみても、相手の質問を聞き返しているよう。

携帯電話に届いたメールを読んで
独り言をつぶやいているセリフにしなくてはいけない。
前の字幕に引きずられて誤解を招かないようにするのは難しい。

いっそ、思い切って、
「ウソだろ?」ともしてみたが、差し戻された。

チームメンバーの方が助け船を出してくださり
「マジかよ」に落ち着いた。


職場のアメリカ人がつぶやいた「Crap!」を
頭の中で巻き戻して
「マジかよ」と吹き替えてみる。
最後の最後まで、悩まされたセリフだったなあ。
うんこ、ごときに!
クソー!

2013年6月5日水曜日

指名待ち

学校のコースを修了し、OJTも終わると、
なあーんにもない。

昼間の仕事は、家賃と明日の米のために
渋々時間を売り、淡々と働いている。
そんな退屈な職場と家の往復で一週間がただ過ぎていく。

他のトライアルといっても
経験2年以上でないと応募できないところばかりで
手が出せない。
学校経由で、仕事が回ってくるのを待つことしかできない。

何かへの応募のように
短期的な目標を自分なりに設定して
パワーを注ぐ先を見つけよう。



2013年6月1日土曜日

おばあちゃん いろいろ

NHKの「スーパープレゼンテーション」は、
TEDのウェブサイトとは違い、
講演にきちんとした字幕がついているので嬉しい。

5月13日に放送の「 The child-driven education/子どもたちは自ら学ぶ」は面白かった。
好奇心があれば、子どもはゼロからでも学んでいくという調査のプレゼン。

子どもたちが継続的に課題に取り組むために
“the method of the grandmother”を使ったという。

「教えて?へええ。すごい!それで?もっと教えて」と
誰かが「おばあちゃん役」になって話を聞き
ひたすら励ますのだ。

イギリス在住のおばあちゃんを募り、
インドに住む子どもたちとスカイプで毎週と話してもらったという。

“the granny cloud”と、原文では言っている。

このthe granny cloudが、字幕では、

“クラウドおばあちゃん”

なんて、かわいい訳!

番組サイトでは動画が公開されている。英語のスクリプトもあり。
http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/130513.html


ところで、「クラウドおばあちゃん」と聞いて、
みんなの歌の「コンピューターおばあちゃん」を思い出した。

懐かしいなあと思って、検索すると、
NHKの報道資料がヒットした。それによると、

女性のおしり・胸・下着姿の写真がそれぞれ約0.1秒ずつ3カット含まれていました。

http://www.nhk.or.jp/pr/keiei/otherpress/100402.html

DVDを見た人からの指摘で発覚したらしい。
そんな騒動があったとは、知らなかった。