2009年7月24日金曜日

2: 滑り込みセーフで応募

妊娠したらクビの派遣社員。
不安定で、残業もそこそこ、交通費無し。
この業務を、あと5年やりたいかと言われたら、絶対にNoである。
それなのに、このまま続けて何になるのだろう。

専門性のないまま年をとり、新たに仕事を見つけようとしても
不安定で単価の安い、単純作業しか応募できないだろう。
 
女の価値は、1秒ごとに下がる――。
「闇金ウシジマくん」にでてくるセリフが心に刺さる。

変わらなくちゃと、公認会計士を目指し勉強を始めて5ヶ月。
という、前回のつづき。


転機は7月のとある日曜、私の誕生日に訪れた。
12時を回る前に、夫とのっちゃん(友人)と中華料理屋にいく。

日付が変わり、31歳になった。
ビールで乾杯。餃子を食べて帰る。
翻訳がしたいと思っているのに、まだ手が届かない。
それなのに、31歳に「なってしまった」と思った。
今まで自分は何をしていたのか。
手放しで喜べない、もやもや複雑な誕生日を迎えた。
夜中に家路に着き、
とらばーゆをたまたま見てみると、
「翻訳・通訳」の仕事が一件。

映像・字幕の翻訳者の募集だった。
私は、ビックリした。
期限はあと1日。

誕生日に出会った求人に
勝手に運命のようなものを感じた。
夜な夜な履歴書をパチパチと入力し、送信した。


つづく

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