2009年7月25日土曜日

3: 忘れていた

もやもや派遣社員の私。
誕生日にふと見た求人にびびっと来て
応募した、のつづき。

2009年2月、公認会計士を目指し、借金をしてまで会計の学校に通い始めた。
夫にはすぐに言えなかった。

会計士をあきらめてよいのかどうか。
自分にそんな迷いがあった。
応募する映像翻訳の会社へ進むことは、会計士をあきらめるに等しい。

でも、私は翻訳がしたいんだ。
専門分野や資格の勉強は、翻訳の職に就くというゴールのための
ただのプロセスなのだ。

これで、翻訳の職につけるのなら、
その分野で一生懸命がんばるのみだ。

数日後、書類審査が通った。
1次試験は、英日の字幕と日英の資料翻訳のトライアルだという。

私は、映画の字幕の仕事にかかわるなんて、雲の上のようなことだと思っていた。
正直、字幕や吹き替えの勉強なんてしたことがなかった。

早速、バベルの無料講義を聴き、アルクで字幕のコーナーを読み漁っては訳してみた。
字幕には、文字制限、数字の表記の仕方、句読点についてなどルールがある。

楽しかった。
忘れていた。
翻訳を面白いと思えることを。


つづく

0 件のコメント: