2014年8月6日水曜日

みんなギリギリ

とある金曜日のこと。
「ブルーレイ用のxmlの書き出しだけ、お願いすることはできますか?」
とクライアントから電話。

翻訳済らしくSDBはあるとのことだった。
ええ、いいですよ、と答えた。
納期については、TCが合っていれば、すぐに出力するので1時間以内。
合っていない場合は再スポッティングになるので
最低でも3~4日くらい頂けると助かります、と説明。

100分くらいのスポッティングなら本当はそんなにかからないが、
他の案件が動き出した時のためと、
事務所の雑務なども考慮し、残業をしないベースで3~4日くらいと答えている。

ところでスケジュールは先が決まっているのかを聞くと
「いやあ、これ実は危ない橋で――」
と彼は続けた。

「来週の金曜日に劇場公開日で、
映像が届くのが火曜か水曜なんです。
で、BD作って金曜に劇場で流したいらしいんです…」

「あはは!」
と、私は第一声で笑ってしまった。
「え!水曜に映像が届いて、金曜に公開ですか?
あの、それ、ほんとに大丈夫なんでしょうか?」

先方は
「ヤバいっす。確認して、動き出す場合は改めて連絡します」

その日は、これで電話を切った。

もしTCがずれていても、まあ、間に合わないことはない。
単館での上映の場合、だが。

水曜の夕方までに客先でエンコードしたMPEGをもらい、
夜な夜なハコ調整して、木曜の午前に納品。
木曜の午後にオーサリングして、夜に劇場へ届ければ間に合うのかな。

結局その後、連絡はなく、劇場公開日は過ぎた。
何の映画だったのかは知らない。
どうなったのだろうか。

予算も納期も、
どの会社もギリギリでやってるんだな…

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