トランネットでは、出版翻訳のオーディションを主催している。
訳文を提出し、合格すると、その本の翻訳を担当できる、というもの。
報酬は印税ではなく、買い切り。
訳者の表示は案件による。
ジャンルはいろいろ。
オーディションは不定期に行われ、年間で約25回くらいかな。
課題
原文のタイトルと、書籍の概要(日本語)、翻訳時期、ページ数なども公開される。
課題になる箇所は、冒頭の部分が多い。
ボリュームは、800-1,000ワード。
翻訳期間は約7日間。
費用
応募は都度3150円。
入会金5250円。年会費は10500円。
評価
添削はされないが、A~Eで評価がつく。
冷やかしOK
オーディションが開催されると、課題文とその概要がメールで送られてくる。
入選者が決まると、サンプル訳と解説も同じくメールで送られる。
応募しなくても、日英のテキストがもらえるのは、ありがたい。
英語で気になった部分が
日本語でどんなふうに処理されているのか確認をしたり、
ざっと講評を読むだけでも、なるほど、と思うことが多かった。
いざ、応募!
英日のテキストを手に入れたって、なかなか勉強しようなんて
思えんのです。
期日を設定されないと、どうにも腰が重たくて。
冷やかしてばかりでなく、応募するぞと思わないと、
やる気が起こらない。
次の3つを繰り返した。
(1)限られた日数で、期日までに訳文を仕上げて提出する。
(2)訳例と自分の訳文を、一文づつ付き合わせて違いを見ていく。
(3)講評を読んで、原文を読み返す。
その結果…
連戦連敗!
もうね、落ちるのとか、慣れましたよ。
「あーあ」程度にはガッカリするけれど。
「1番」になるって、すごいことだなと思う。
キラキラと輝くイスは、ただ1つ。(ページ数が多いと複数の時もある)
それを50-90人で争う。
去年、私は、ボリュームが少なくて、面白そうなのものを狙って
6回応募した。
しかし、50人の中で、抜きん出て
ぐいぐいと編集者を惹きつけるような文章は綴れず、
一度も訳者になれなかった。
字幕は、文字数の縛りがあり情報を凝縮するのが大変。
一方、出版翻訳では、文字数制限や字幅からは開放されるが、
すべての情報をくまなく訳出することが本当に難しかった。
明快で美しく、原文の情報が整理された文章を書けるようになりたい。
もうすぐ、年契約の更新の時期である。
今年は、解約することにした。
またいつか挑戦しよう。
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