2013年4月16日火曜日

慌てて我がふりを正す

翻訳の添削の仕事をしている。

適切でない箇所は分かる。
でも、それについて、どうコメントしたらよいのか。
いつも、頭を抱えている。

同じ個所で同じようなミスを指摘することが多々ある。
「あ、やっぱり、この言い方の方がいいかも」
と、書いていくうちに思いついていく。
そうすると、前の受講生の数名分のファイルに戻って修正する。
なかなか一発で、決められない。
自分の要領の悪さと、力量のなさを痛感する。
そんな訳で、添削の仕事は時間がかかる。

私の場合、時間単価に計算し直したら、
恐ろしいくらい低賃金だろう。

『仁義なき戦い 頂上作戦』で
7年4か月の判決を打たれた広能のセリフが脳裏をよぎる。

仁義なき戦い 頂上作戦より










「間尺に合わん仕事したのう」
が、しかし、“間尺に合わない”どころか、大変勉強になった。
他人の原稿を複数のパターンで触れることができてよかった。
ツッコミを入れてばかりいたせいか、
自分の原稿をチェックする時に、
前よりも客観的に赤入れできるようになった気がする。

主な指摘事項は、
・主語と述語がねじれている。あるいは、主語が不明。
・短い文字数に収めたことによって、言葉が足らず、流れの中で別の意味にとれてしまう。あるいは、意味不明。
・情報の取捨選択。
など。

受講生の原稿に書いたコメントは
そのまま自分に言い聞かせていることがしばしばである。

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