2012年4月6日金曜日

エキストラのアルバイトって

貧乏すぎるので、単発のバイトを探していると、エキストラのアルバイトがヒットした。
拘束時間は長いと言うが、待ちの時間は、本を読んだり勉強できるのでよいかなと思って、応募してみた。
色々あったけど、登録場所が会社に近いところにした。

雑居ビルの4F。
看板はない。ポストにテプラが貼ってあるだけ。

エレベーターが開くと、へたくそなピアノと歌声が聞こえる。
え?ここか?と思うが、
A4の紙に社名と矢印が書いてあったので、とりあえず扉を開く。
不協和音で、私の「こんにちは」の声がかき消される。

奥から、清潔感を感じさせないおじさんが、顔を出す。
私は部屋入っていき、面接に来た旨告げると、どうぞと言われる。

汚い事務所であった。
壁ははがれ、椅子はよたよたしている。
どうぞと言われた机は、アイドル雑誌っぽい雑誌と、汚い書類が山積み。
そして、耐え難い音楽の生演奏が鳴り響いている。
最悪の環境である。

彼にこれを記入してくださいと紙を渡される。
身長と靴のサイズは、まあ、いいですけれど、
バスト、ウエスト、ヒップっているんですか?
書かなかった。
私、エキストラですから。「村人1」ですから。

おじさんから説明を受ける。
ウチは、こんなプロダクションしています、こんなCMのオファーが来るんですと
書類を出すが、いちいちボロボロの紙をだしてくる。
何年前の紙なのだろうか。
有名企業なので大事にとっておいた鉄板ネタか。
「踊るxxx」とか「家政婦のxx」などで実績があるらしい。


「えーっと」と彼が、雑誌や切り抜きや脚本を私に見せようと、
がさがさすると、他の方が記入したプロフィールの紙がはらり。

ああ、私もきっとこんな管理をされるのか。
これ応募したの失敗だったかな、と思った。

彼の説明によると
・ギャラは容姿による。
・エキストラを務めている人は、経済的にしっかりしていて、趣味の人が多い。
開業医、看護師、キャビンアテンダントが多い。
・(役者やモデルとしての)教育を受けているかによる。
・ウチのエキストラは、ただの通行人とかじゃなくて、もう少しレベルが高いものを求めている。

など。

はあ。
容姿ですか。。。


わたしは、完全に不可であろう。
 

これもよい社会勉強になった。

帰り道、こんな変なバイトするくらいなら、毎日少しづつ残業した方が割が良いことに気づいた。。。




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