それに目を通し、私は、誤訳をしていたことを知った。
うわあ、こんなところで!とガクッときたわ。
とても、恥ずかしい。
が、書いてみる。
アメリカに暮らす少女が休暇に父の故郷であるイタリアのオラーニ村を訪れる。
この本は、その村が「こんなにすてきなの」と主人公の少女が語りかける絵本である。
(村のいとこが聞く)
they asked "What is it like in America?"(少女が答える)
"Oh, it's better here." I always answered, making them laugh in disbelief.
この少女のセリフ、"it's better here"。
「ここよりずっといいところよ」
だろうか。あるいは、
「ここのほうがずっといいところよ」
だろうか。
私は、Itは直前のAmericaを指していると読み、
前者だと訳してしまった。
しかし、原文は、”it's better here"である。
もし前者のように読むのなら、”it's better than here"となるはずである。
それに、is it で聞いているので、そのitを受けているだけであって、
ただの漠然とした非人称動詞の主語である。
本の趣旨とは、まったく逆の発言だけど、
これは少女がわざと冗談を言ったのだと思っていた。
だから、信じられないよ、と笑いがおきたのだと。
まあ、都合よく解釈をしていた。
脳はいくらでも言い訳を作り出せるものだ。
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