SF長編漫画『アンカル』が面白い。
原作は映画監督 アレハンドロ・ホドロフスキー。
画を担当したのは、メビウスのペンネームで知られる、フランスの漫画家ジャン・ジロー。
本国では1981年に第1巻が発売された。
日本語版は遅れること5年、1986年に講談社が1巻を出版。
原作は1988年に第5巻で完結したのだが、
何があったのか、2巻以降が翻訳されることはなく、物語は未訳のまま時が過ぎた。
2010年、ついに小学館から日本語の完訳版が出版された。
やっと日本の読者に届いた物語は、30年前に書かれた「未来」の話。
2013年に読んでも、古くささは感じられず
時の洗礼にも耐えうる面白さがある。
何より画が素晴らしい。
メビウスの画は、飛んでいる、あるいは
ふわっと浮いている画が気持ちいい。
メビウスのウェブサイト
http://www.moebius.fr/