台本とセリフが違う時、自分の耳が頼りだ。
文脈から想像したり、文法的なアプローチで英文を起こすこともある。
それでも、どうしてもわからない時がある。
知らない単語は聞こえない。
そんな時に便利なアプリがある。
Dragon
Dictation
10か国語以上に対応し、音声を認識して、テキストにしてくれるiPhone/iPad対応の無料アプリ。
精度は高いと思う。
聞こえたとおりの英語を声に出してみると
聞こえたとおりの英語を声に出してみると
「そうそう、これこれ!」というテキストを書いてくれる。
音声認識の技術はどんどん進化しているんだなあと思う。
今回の映画祭の中で、話者が何かを言いかけるが、
相手に遮られるシーンがあった。
何を言おうとしていたのかは、台本には書かれていない。
でも、1秒ほど原音が聞こえるし、意味がある言葉を話しているので
4文字程度の字幕を書く必要がある。
そのセリフは、話を聞いてほしくて、前のめりになっているけれど、
言葉が上手く出てこないうちに、相手に「わかった、わかった」と
遮られる言葉だった。
文になっている必要はなくて、何かを言いかけている雰囲気が出れば、何でもよさそう。
2人が話していたのは、フランス語だった。
でも、私はフランス語が、まったく分からない。
最初は前後のつながりから何の根拠もなく
「どうしたら…」「どうすれば…」「どこに…」などとした。
しかし、原音は、HowにあたるCommentの音
WhatやWhichにあたるQue などQの音とも違う。
「イリヤーイリャイリャー」のように聞こえる。
そこで、方向性のヒントが欲しくて、このDragon
Dictationを使った。
アプリの言語をフランス語に設定し、私のインチキフランス語を聞かせてみた。
そして、テキストになったフランス語を、グーグルで翻訳すると
there are nothing like のような英語になった。
数回やってみたが、nothingが必ず入ってくるので、
その要素だけ字幕に反映することにした。
ディレクターに問い合わせをするまでもないんだけど…という時には便利かなと思う。
3 件のコメント:
Il y a(いりゃ)ならThere isだし、Il n'ya (いるにゃ)ならThere isn'tで、真逆ですね。(n'またはneは否定の語)
<訂正>Il y a(いりゃー)ならThere isだし、Il n'y a (いるにゃー)ならThere isn'tで、真逆ですね。(n'またはneは否定の語)
そうなんですね。ありがとうございます。
いるにゃーって、字面でみると、何だかカワイイですね。
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