2014年5月29日木曜日

速い、上手い

私が勤めている会社での進め方は
ほかの制作会社と少し違うかもしれない。

途中経過のファイルを仮納品として納品している。
これは配給会社が予告編を作るにあたって
ストーリーを把握するためのもので
文字数に収まっていなくてもよい。
最後まで訳してあり、意味の分かる日本語が入っていて、
ストーリーが把握できればOK。

映像翻訳は1日あたり10分が標準的な作業スピードだと言われている。
クライアントが急いでいない時は
これを目安にスケジュールを組んでいる。

急ぎでない場合は、「仮」の字幕は、
1日10分で換算した上で、マイナス1~2日。
最終納品日は、仮納品から3~4日後くらいにしている。

でも、いつも時間がとれるわけではない。
先日、急ぎの案件ということで、翻訳者に頼みこんで
100分のドラマ作品を3日で仮字幕、
映像到着後7日目に最終納品をして頂いた。

3日って…
いくら何でも言いづらすぎる。
そう思いながらも何とかねじ込んでもらった。

多少の穴はあっても、
仮の段階でも、ちゃんと言葉遊びの部分もひねってある訳が
できていてびっくりする。

依頼している翻訳者は、いつも仕事を抱えていて、
実際には1日10分以上をこなしている。
もちろん、ハコも自分で切っている。

速い翻訳者は上手い。
上手いから速いのかな。

2014年5月11日日曜日

棚からぼた餅

ある日、会社で客先からドラマシリーズの仕事が来た。

レートが安いのでいつも頼んでいる翻訳者には頼めない。
学校つながりの翻訳者でチームを組むことにした。

一本30分と尺が短いので
進行管理の傍ら、私も翻訳をすることにした。

海外ドラマシリーズを訳してみたかった。
パッケージの裏側を見ては、
こういう仕事ってどこにあるのかなと思っていた。

どうしたらいいのか分からないけれど、
いつか私にもこんな日が訪れるのだろうかと
ぼんやり考えていた。

ある日突然、長年の夢が叶った。

制作会社に入ったのはよかったな。